【朝凪彩月】美しく心に残った言葉
今の時代、会社で社員旅行に行くなんて話、ほとんど聞かなくなりましたね。
その昔、私が若い頃には社員旅行に行く会社はよくありました。
私も社員旅行で韓国に行ったことがあります。
まだ韓国は、日本人のほとんどにとってどんな国なのかよく知らない、未知の国でした。
当時の私は、きっと自分で計画する旅行だったとしたら、他の国に行っていたかもしれません。
思いがけず行った会社の韓国旅行でしたが、せっかくなので少しくらい韓国語を話したいと思い、簡単な日常会話の本を持って出かけました。
顔立ちは日本人と似ているけれど、ファッションや髪型がどこか違っていて、すべてが新鮮に写りました。
旅行中、ソウルのデパートに会社のみんなで行った時のことです。
誰かが、髪の毛を止めるピンが欲しい、と言い出しました。
「髪留めのピン?それはガイドブックにも載っていないし、なんと言えばいいの?」
私はガイドさんではない、現地の方と話がしてみたい好奇心もあり、ガイドブックを見ながら、デパートの店員さんに身振り手振りで、聞いてみることにしました。
ソウルのデパートの店員さんは皆さん美しい方ばかりだったので、ちょっと話がしてみたかったんです。
話しかけてみると、当時は滅多に日本人客がいなかったせいもあり、私たちが何を欲しがっているのか、一生懸命に調べてくださいました。
親切な対応もそうですが、店員さんの話す韓国語がとても美しく聞こえました。
何を言っているかはわからなかったのですが、「韓国語がこんなにも美しく綺麗な言葉だった」ことを知り、私はその旅行をきっかけに韓国語を学んでみたいと思うようになりました。
私は思い込んだら、すぐに行動しないと気が済まない性格なのかもしれません。
日本に帰ってからすぐに韓国語の勉強を始めました。
当時は韓国語を教えているところがなかったので、NHKのラジオ韓国語会話を毎日聞きました。
振り返ってみると、このラジオ講座は安価で学べたわりには、とてもわかりやすく、韓国語修得の早道だったように思います。
初級、中級くらいまで勉強したところで、韓国に行って現地の人たちと話しながら勉強したい思いにかられ、韓国に行くことにしました。
今思えば、随分思い切ったことをしたなぁ、とも思います(笑)
でも、あの時の小さな好奇心が、私の人生に新しい扉を開いてくれたのかもしれません。
その後のお話はまた次の機会にしますね。

