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【正願寺リヨン】あなたが諦めた夢は、本当に必要なかった夢ですか?

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「昔は、夢があったんです。」

彼女はそう言って、

少し照れたように笑いました。

 

「でも、もう諦めました。」

夢の話をするとき、

人はよく、

「諦めた」

という言葉を使います。

 

現実を見たから。

年齢を考えたから。

お金が必要だったから。

家族ができたから。

忙しくなったから。

 

「もう、そんなことを

言っている場合じゃないんです。」

彼女もそう言いました。

 

昔は、

自分のお店を持ちたかった。

好きなものに囲まれて、

自分の好きな時間に働いて、

誰かに喜んでもらえる仕事がしたかった。

 

でも、

現実はそんなに甘くなかった。

 

就職して、

結婚して、

子どもが生まれて。

 

守るものが増えていくたびに、

その夢は少しずつ遠くなっていきました。

 

「今さらですよね。」

彼女は笑いました。

 

「もう、必要ない夢だったんだと思います。」

 

私は、

四柱推命の命式を見ながら、

彼女の話を聞いていました。

 

そして、

一つだけ質問しました。

 

「その夢を見ていた頃の

あなたは、どんな人でしたか?」

彼女は少し考えました。

 

「……自由でした。」

「あと、すごく楽しかった。」

「毎日、未来のことを考えていました。」

「何でもできる気がしていました。」

 

その言葉を聞いて、

私は少しだけ笑いました。

 

「夢そのものよりも、

その頃の自分が好きだったんじゃないですか?」

 

彼女は、

はっとしたような顔をしました。

 

夢を諦めたと思っていた。

 

でも、

本当に手放していたのは、

夢ではなかったのかもしれません。

 

夢を見ていた頃の自分。

 

未来を楽しみにしていた自分。

 

「やってみたい」と思ったら、

素直に動こうとしていた自分。

 

失敗することより、

挑戦することに胸を躍らせていた自分。

 

彼女が恋しかったのは、

もしかすると、

そんな自分だったのです。

 

私たちは、

夢を「叶ったか、叶わなかったか」で

考えがちです。

 

叶えば成功。

叶わなければ失敗。

 

諦めたら、

「自分には必要なかったものだった」

と思おうとする。

 

でも、

本当にそうでしょうか。

 

夢には、

「叶える」という役割だけではなく、

自分が何を大切にしている人なのかを

 教えてくれる役割もあります。

 

人を喜ばせたかった。

自由に働きたかった。

誰かを助けたかった。

美しいものを作りたかった。

知らない場所へ行きたかった。

誰かに認められたかった。

 

夢の形は、

時間とともに変わるかもしれません。

 

でも、

その奥にある願いは、

意外とずっと残っていることがあります。

 

四柱推命で命式を見ると、

その人が自然と力を発揮しやすいことや、

大切にしたい価値観が見えてくることがあります。

 

だから私は、

「その夢を叶えるべきです。」

とは簡単には言いません。

 

夢をそのまま叶えなくてもいい。

昔と同じ形じゃなくてもいい。

 

でも、

その夢が教えてくれた「あなたらしさ」まで、

一緒に捨てなくていいのです。

 

彼女に聞きました。

「今の生活の中で、

その夢の一部分だけでも取り戻せるとしたら、

何がしたいですか?」

 

彼女はしばらく考えました。

そして、

「週に一回でもいいから、

自分の好きなものを並べて、

人に紹介することから始めてみたい。」

 

そう言いました。

お店を持つわけではありません。

会社を辞めるわけでもありません。

人生を全部変えるわけでもありません。

 

ただ、

昔の自分が大切にしていたものを、

今の生活の中に少しだけ戻してみる。

 

それだけです。

 

でも、

それでいいのだと思います。

 

夢は、

必ずしも大きな目標である必要はありません。

 

「いつか叶えたい」と思った気持ちは、

そのまま未来への切符にしなくてもいい。

 

今の自分を知るための、

大切な手がかりになることがあります。

 

そして、

夢を諦めたことにも、

きっと意味があります。

 

家族を優先したからこそ、

知った幸せがある。

 

仕事を選んだからこそ、

身についた力がある。

 

遠回りしたからこそ、

見えた景色がある。

 

だから、

「あの夢を諦めた私はダメだった。」

と思わなくていい。

 

あの時のあなたには、

あの時の人生があったのです。

 

そして、

今のあなたには、

今だからこそできることがあります。

 

鑑定をしていると、

「もう遅いですよね。」

という言葉を聞くことがあります。

 

でも、

人生に「遅すぎる」という言葉を当てはめるのは、

少しもったいない気がします。

 

もちろん、

若い頃と同じことを、

同じ方法でやる必要はありません。

 

今の年齢だからできる形に、

夢を作り直してもいい。

 

夢を叶えるのではなく、

夢の中にあった願いを、

今の人生で叶えていく。

 

そんな生き方もあるのだと思います。

もし、

あなたにも昔の夢があるなら、

一度だけ思い出してみてください。

 

何になりたかったですか?

何をしたかったですか?

どんな場所に行きたかったですか?

どんな自分になりたかったですか?

 

そして、

もう一つだけ。

 

その夢を通して、あなたは何を求めていたのでしょう。

 

自由だったのかもしれません。

誰かに必要とされることだったのかもしれません。

自分らしく生きることだったのかもしれません。

誰かを幸せにすることだったのかもしれません。

 

そこに、

今のあなたがもう一度取り戻したいものが、

隠れているかもしれません。

 

あなたが諦めた夢は、

本当に必要なかった夢ですか?

 

もしかすると、

その夢は、

「もう一度、私らしく生きてみない?」

と、

今のあなたに話しかけているのかもしれません。

 

夢をそのまま叶えなくてもいい。

形を変えてもいい。

小さくてもいい。

遠回りしてもいい。

 

ただ、

昔のあなたが大切にしていたものまで、

「もう必要ない」と決めなくていい。

 

人生は、

夢を叶えた人だけが成功する物語ではありません。

 

夢を諦めた経験も、

夢を形を変えて持ち続けた時間も、

全部あなたの人生です。

 

そして、

今のあなたにしか描けない夢が、

まだ残っているかもしれません。

 

だから、

もし胸の奥に、

ずっと消えない小さな願いがあるのなら。

 

すぐに叶えなくてもいいから、

一度だけ、

その声に耳を澄ませてみてください。

 

もしかするとそれは、

過去の夢ではなく、

これからの

あなたが生きたい人生から届いた、

小さな手紙なのかもしれません。

 

 

迷った人生に、次の一手を。

正願寺リヨン☆

 

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