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【正願寺リヨン】あなたの人生を、誰かの期待で終わらせないで。

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「先生、私、このままでいいんでしょうか。」

彼女はそう言って、

少し困ったように笑いました。

 

仕事は順調。

結婚もしている。

家族との関係も悪くない。

 

周りから見れば、

きっと「幸せな人生」です。

 

でも、

彼女自身は、

ずっと小さな違和感を抱えていました。

 

「何が嫌なのかも、よく分からないんです。」

 

仕事が嫌いなわけじゃない。

夫が嫌いなわけでもない。

家族を大切にしたくないわけでもない。

 

それなのに、

時々ふと思う。

 

「私って、本当は何がしたいんだろう。」

その問いに、

答えられなくなっていました。

 

私は四柱推命の命式を見ながら、

これまでの人生について聞いていきました。

 

「子どもの頃、どんなことをすると喜ばれましたか?」

彼女は少し考えてから、

答えました。

 

「いい子でいることです。」

勉強を頑張る。

親の言うことを聞く。

迷惑をかけない。

周りと仲良くする。

 

「そうすると、褒めてもらえました。」

大人になってからも、

その生き方は変わりませんでした。

 

会社では、

期待されたことに応える。

頼まれたことは断らない。

家では、

家族のために頑張る。

夫が望むこと。

親が安心すること。

周りから「ちゃんとしている」と思われること。

 

いつの間にか、

「自分がどうしたいか」より、

「誰かがどう思うか」

を基準に選ぶようになっていました。

 

私は彼女に尋ねました。

「もし、誰にも反対されないとしたら、何をしたいですか?」

 

彼女は、

すぐには答えませんでした。

 

しばらく黙って、

窓の外を見ていました。

 

そして、

小さな声で言いました。

「仕事を変えてみたいです。」

「どんな仕事ですか?」

「昔から興味があったことを、ちゃんと勉強してみたい。」

 

そこまで話して、

彼女は笑いました。

 

「でも、無理ですよね。」

「どうしてですか?」

「親が心配すると思うし。」

「夫にも反対されると思います。」

「今さらって思われそう。」

 

私は、

彼女の言葉を聞きながら、

あることを思いました。

 

彼女は、

自分の人生を生きていないわけではありません。

むしろ、

一生懸命生きています。

 

ただ、

自分の人生のハンドルを、

少しずつ他の人に渡してしまっていた。

 

そんな状態だったのかもしれません。

私たちは、

誰かの期待に応えることを、

「優しさ」だと思うことがあります。

 

親を安心させたい。

夫を喜ばせたい。

子どもに苦労させたくない。

職場の期待に応えたい。

 

それ自体は、

決して悪いことではありません。

 

誰かを大切にすることは、

とても素敵なことです。

 

でも、

一つだけ忘れないでほしいことがあります。

 

誰かを大切にすることと、

自分を後回しにし続けることは、

同じではありません。

 

人の期待に応えるために、

自分の気持ちを全部消してしまう必要はないのです。

 

四柱推命では、

その人が持って生まれた性質や、

どんな環境で自然と力を

発揮しやすいのかを見ることができます。

 

命式を見ていると、

「この人は、もっと自分の感覚を信じてもいいのにな。」

と思うことがあります。

 

でも、

占い師が人生を決めることはできません。

 

だから私は、

「こうしてください。」

とは言いません。

 

その代わり、

「あなたは、本当はどうしたいですか?」

と尋ねます。

 

その答えを、

本人が見つけることが大切だからです。

 

彼女は、

しばらく考えたあと、

こう言いました。

 

「私、誰かを悲しませたくなかったんです。」

「だからずっと、期待に応えてきました。」

少し間を置いて、

続けました。

 

「でも……。」

「私が自分の人生を諦めたら、

それって誰のためなんでしょうね。」

 

私は、

その言葉を聞いて、

静かにうなずきました。

 

誰かの期待に応えた人生が、

間違いだということではありません。

 

その中にも、

たくさんの愛があったはずです。

 

家族を守った時間。

誰かを支えた時間。

仕事で責任を果たした時間。

 

それらは、

決して無駄ではありません。

 

ただ、

これからの人生まで、

ずっと誰かの期待だけで決めなくてもいい。

 

今まで誰かを大切にしてきたからこそ、

これからは、

少し自分のことも大切にしていいのです。

 

人生には、

何度も選び直せるタイミングがあります。

 

20歳で決めたことを、

40歳で変えてもいい。

30歳で諦めたことを、

50歳で始めてもいい。

 

一度選んだ道を、

途中で変えてもいい。

 

「今までこうしてきたから。」

という理由だけで、

これからも同じ道を歩く必要はありません。

 

鑑定の終わりに、

彼女は言いました。

「私、いきなり人生を変える必要はないんですね。」

「まず、勉強するところから始めてみます。」

 

そう言って、

少し嬉しそうに笑いました。

 

その顔を見て、

私は思いました。

 

人が自分の人生を取り戻す時、

必ずしも、

大きな決断をするわけではありません。

ほんの小さなところから始まります。

 

「本当は、これが好き。」

「今日は、こっちを選びたい。」

「私は、こう思う。」

 

そんな小さな声を、

自分自身が聞いてあげること。

 

それが、

自分の人生を生きるということなのかもしれません。

 

もし今、

「私は何がしたいのか分からない。」

そう感じているなら、

一度だけ、

自分にこんな質問をしてみてください。

 

「誰にも期待されていなかったとしたら、私はどうしたい?」

 

親の期待も。

夫の期待も。

子どもの期待も。

会社の期待も。

世間の「普通」も。

全部、一度だけ横に置いてみる。

 

その時、

心の奥から出てくる小さな答え。

 

それが、

あなたがずっと忘れていた、

本当の気持ちかもしれません。

 

もちろん、

誰かの期待に応えたいと思うことも、

あなた自身の選択です。

 

大切なのは、

「期待されたから」ではなく、

「私も、それを選びたい」

と思えること。

 

そこには、

大きな違いがあります。

 

あなたの人生を、

誰かの期待で終わらせないでください。

誰かを幸せにするために生きてもいい。

家族を大切にしてもいい。

誰かのために頑張ってもいい。

 

でもその中に、

あなた自身の幸せも、ちゃんと入れてあげてください。

 

あなたの人生の主人公は、

あなたです。

 

そして、

あなたが本当に望む人生は、

あなたにしか描けません。

 

今まで誰かの期待に応えてきた時間が長かったとしても、

遅すぎることはありません。

 

今日から少しずつ、

自分の声を聞いてあげればいい。

 

その小さな一歩から、

あなた自身の人生が、

もう一度始まるのかもしれません。

 

 

迷った人生に、次の一手を。

正願寺リヨン☆

 

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