正義と正義がぶつかる時。 晴空花世
ほしよみ堂 中野店の花世(はなよ)です。
人は誰でも、自分なりの正義を持っています。そして多くの場合、自分の正義に従って行動しています。
わざと人を困らせようと思っている人は意外と少なく、それぞれが「これが正しい」「こうするべきだ」と信じているからこそ、その選択をしています
。だから人間関係のトラブルは、悪人と善人の対立ではなく、正義と正義のぶつかり合いで起こることが少なくありません。
例えば、約束は何があっても守るべきだと考える人がいます。一方で、事情があるなら柔軟に対応すればいいと考える人もいます。
また、本音をはっきり伝えることが誠実だと思う人もいれば、相手を傷つけないために言葉を選ぶことが優しさだと思う人もいます。
どちらも間違いではありません。どちらも自分の経験や価値観の中で育まれた正義です。
しかし、自分の正義を強く信じるほど、「相手も違う正義を持っているかもしれない」という視点を失いがちです。
そしていつの間にか、「私はこう思う」から「相手が間違っている」に変わってしまいます。ここから争いが始まります。
本来、正義とは自分の行動を律し、自分を支えるためのものです。
ところが、それを相手を裁くための道具として使い始めると、人間関係は一気に苦しくなります。
相手を理解しようとするよりも、自分の正しさを証明しようとしてしまうからです。すると相手もまた、自分の正義を守ろうとします。結果として、お互いに譲れなくなり、平行線をたどります。
私は、人間関係がこじれる原因は価値観の違いそのものではないと思っています。価値観が違うのは当たり前です。
育った環境も、経験してきたことも、見てきた景色も違うのですから。
同じ出来事を見ても、受け取り方が違うのは自然なことです。
本当に問題なのは、「自分の正義しか見えなくなること」ではないでしょうか。
正義と正義がぶつかる時、必要なのは勝ち負けではありません。どちらが正しいかを決めることでもありません。
大切なのは、「この人にはこの人なりの理由があるのかもしれない」と考えてみることです。相手の考えに賛成する必要はありません。
でも、理解しようとする姿勢は持てるはずです。
自分の正義を大切にしながら、相手にも相手の正義があることを認める。それは簡単なことではありません。
けれど、その視点を持てた時、人間関係の見え方は大きく変わります。
正義は人を傷つけるためではなく、人と人を理解し合うために使いたいもの。正義と正義がぶつかる時こそ、そのことを思い出してほしい。
人間関係の悩みも、ほしよみ堂へ。中野店でお待ちしています。
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